[ヒガンバナ]マンジュシャゲの花後の管理|ヒガンバナ科ヒガンバナ属|エバーグリーン

user   2019年10月27日   [ヒガンバナ]マンジュシャゲの花後の管理|ヒガンバナ科ヒガンバナ属|エバーグリーン はコメントを受け付けていません。

毎晩暑かったのがいつの間にか涼しくなって、気がついたら外からは虫の音が……。

ハッと秋の気配に気づかされる瞬間です。また、いつも通る街角に、ある日突然ニョッキリと不思議な触角のような蕾が出てきて、パッと花火のように真っ赤な花が咲くと「あ! マンジュシャゲだ!」と新鮮な気持ちになります。毎年見ているはずなのに、何回見ても新鮮な気持ちで見られるのが花好きの良いところでしょう。

マンジュシャゲの群生

マンジュシャゲの群生

 

マンジュシャゲは、秋のお彼岸のころに一斉に開花することから「ヒガンバナ」とも呼ばれますが、日本での別名や方言名は千を超えるといわれ、北海道から沖縄列島まで見られる秋の風物詩です。

マンジュシャゲは種子で増えることがない球根植物で、地上で花が見られる時期は9月中旬、葉が見られる時期は晩秋から翌春までです。春から秋にかけては地表に何も生えていないため、咲くと突然の存在感を感じるようです。

花から球根まですべてに毒があり、墓地などに植えられることが多かったために不気味なイメージの強い植物ですが、球根には多くのデンプンが含まれており、有毒成分のリコリンは長時間水にさらせば無害化されるために、食糧難のときには食用されてきました。また生薬としても利用され、アルツハイマー病の治療薬に使われる成分を含んでいます。

マンジュシャゲ 白花はマンジュシャゲとショウキズイセンの自然交雑種といわれています

マンジュシャゲ 白花はマンジュシャゲとショウキズイセンの自然交雑種といわれています

 

近年、変種のコヒガンバナを利用して園芸品種が生み出され、桃色や黄色などの花色や八重咲きの品種などバリエーションも増えてきました。庭に植えておけば、ほとんど水遣りや毎年の植え替えをする必要がないので手間いらずの植物ですが、冬の間に1か月に1回程度、化成肥料を与えることで花の色をはっきりさせたり分球が促されます。

また、深く植えこみすぎると花の数が少なくなることがありますから、球根を植えつけるときには、球根の大きさ3個分を植える深さを目安にするとよいでしょう。一方、あまりにも日当たりが悪いと花付きが悪くなるので植え付け場所には気をつけてください。

 

渋谷区ふれあい植物センター 宮内元子

マンジュシャゲの群生