[イチョウ]古今東西 ご神木巡礼 その20 大塚天祖神社 樹齢600年の「夫婦鴨脚樹」|イチョウ科イチョウ属|エバーグリーン

user   2018年9月6日   [イチョウ]古今東西 ご神木巡礼 その20 大塚天祖神社 樹齢600年の「夫婦鴨脚樹」|イチョウ科イチョウ属|エバーグリーン はコメントを受け付けていません。

日本各地には、神社やお寺をはじめ場所によってはシンボルツリーとして、願いを叶えてくれる、パワーがもらえるとされているご神木と呼ばれる木が数多く存在しています。これは、運気、邪気、勇気、弱気、強気などの“気”と“木(樹)”を掛ける語呂合わせだったり、願いを叶える力もあると信じられているからでしょう。

樹齢600年の…

樹齢600年の…

 

ご神木は鴨の脚?

「ご神木、またイチョウですか……勘弁してくださいよ! ほかの木はないのですか?」と編集部の声が聞こえそうですが、そんなことを言ってはいけません(笑)。今回のご神木はただのご神木ではありませんよ。それにはなんと! 名前がついているのです。その名も「夫婦鴨脚樹(めおといちょう)」。

イチョウにはご存じのとおり雌木雄木があります。つまり男と女。そしてこの2本がないと実を結ぶことはできないのです。だから多くの神社で2本の大きなイチョウの木を見ることができるのかも知れません。

今回ご紹介するのは、大塚駅から徒歩3分足らずの場所にある大塚天祖神社。創建は鎌倉時代末期とされ、伊勢・皇大神宮が勧請されたのが起源とされています。江戸時代、鬼子母神の信仰がさかんだったときには、十羅刹女(じゅうらせつにょ)神堂が併せ祀られた時期もありますが、明治に入ると分離され名前も神明宮または神明社と呼ばれていました。そして1873(明治6)年に天祖神社の社号になったとされています。例祭は毎年9月17日。

天祖神社

天祖神社

 

鴨脚樹は縁結びにも役立つ

さて、そんな天祖神社の中でもひときわ目を引くのが、樹齢600年、高さ25メートルの夫婦鴨脚樹(めおといちょう)。なぜ「鴨脚・かもあし」という文字をあてられているのかといいますと、イチョウの葉っぱの形は鴨の脚に似ているからなんです。ね、似てるでしょ! 中国では「鴨脚」と書き、読みは「ヤアチャオ」。それが日本に渡り「イチョウ」と発音されるようになったとされています。

ちなみにここの夫婦鴨脚樹は『縁結びの大イチョウ』としても知られ、向って右側が雌木、左側が雄木だそうです。そして、そんなイチョウの木がある神社だからこそでしょうか、授乳している「子育て狛犬」の姿を見ることもできました。

夫婦鴨脚樹

夫婦鴨脚樹

説明書き

説明書き

 

ご神木がイチョウはココだけではない!

今回のご神木もイチョウ……。

とは言っても、イチョウの木は燃えにくいので火難から神社を守り、また黄金色に色づく葉は末広がり(縁起が良い)。さらに、銀杏(ギンナン)は食料にもなります。となると、日本各地にはイチョウがご神木という場所も少なくないのかも知れません。

したがって、イチョウなしでのご神木巡りは難しいということで、またイチョウを紹介することがあっても、神社とイチョウは切っても切れない仲、ご縁がある木だと思ってご笑覧いただければ幸いです。

 

  • 『大塚天祖神社』への行き方:大塚駅(JR山手線)すぐ。東京都豊島区南大塚3-49-1

 

(写真・取材/グリーンアドバイザー・開運文様研究家 ふじえりこ)

夫婦鴨脚樹